建設現場などでの熱中症予防を支援する「5K熱中症・体調管理クラウドサービス」が12月10日に提供開始されます。5Kサポート株式会社(横浜市)が開発したこのシステムは、暑さ指数「WBGT」とスマートウォッチのバイタル情報を組み合わせ、作業員一人ひとりの熱中症リスクをリアルタイムで自動算出し、スマートフォンに表示・アラート配信するのが特徴です。サービスは12月10~12日に東京ビッグサイトで開催される建設DX展「JAPAN BUILD 東京」で正式発表されます。

2025年6月からは、厚生労働省の「職場における熱中症予防基本対策要綱」に基づき、作業環境管理や健康管理など5項目の対策が事業者に義務付けられています。中でも、暑さによるストレスを示すWBGT指標の活用が必須となりましたが、計測や補正値計算、広い現場での作業員の体調把握には人手不足という課題が指摘されています。

新サービスでは、朝礼での聞き取り結果から個人ごとのWBGT補正値をクラウド上で自動計算し、担当業務の見直しや空調服着用判断を支援します。現場に設置したWBGT計のデータをもとに、一時間ごと・人ごとの熱中症リスクを自動算出し、危険度に応じて「休憩」「作業中断」「医療機関受診」のアラームを関係者全員に送信します。スマートウォッチから取得する心拍、血中酸素濃度、活動量などのデータも参照し、体調悪化の兆候を早期に把握できる設計です。

さらに、巡回時の声かけ結果をスマホ入力すると、熱失神や熱疲労といった症状を現場全体で即時共有できます。入力内容から「熱中症予防チェックシート」が自動生成されるため、手書き記録の負担軽減と、法令対応に必要な体調管理履歴の保存を同時に実現します。5Kサポートは、同社のクラウド導入企業が「安全対策の先進企業」として評価されることで、労働安全評価や大手企業との取引で優位性が高まる可能性があると見ています。

今後は、建設・土木に加え、屋外イベントや製造業などWBGT管理が必要な業種への展開が想定されます。一方で、スマートウォッチ着用の運用ルールや個人データ管理など、現場での合意形成やプライバシー配慮も課題となりそうです。熱波の頻度増加が懸念される中、同サービスがどこまで事故削減につながるか、導入企業の実績が注目されます。

【イベント情報】

JAPAN BUILD 東京(建設DX展)

会場:東京ビッグサイト

会期:2025年12月10日~12日 10:00~17:00

ブース:44-11(5Kサポート)

【商品情報】

サービス名:5K熱中症・体調管理クラウドサービス

発売開始日:2025年12月10日

商品サイト:https://service.5ks.co.jp/necchusho/

source: PR TIMES

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